ソウルメイトとは
皆さんにはソウルメイトといえる存在はいるだろうか?
おそらく人によって、この定義は変わると思うので、
ソウルメイトがこうである、と一概には言えないが、
私のソウルメイトの定義は
「同じ周波数で話ができること」
これである。
静岡でクラブ店員を始めて、色々な出会いを経てきたが、
東京ー静岡間の距離があっても、今でも私がしっかりとつながりを感じられる存在がある。
彼はあるジャンルにおいて、日本、世界を代表するシーンの第一人者であり、
友達であり、私の先輩でもある。
でも実は、そんな肩書きじゃなく、コミュニケーションという点において、
彼の周りの人達しか知らないすごいものを彼は持っている。
彼のレア度について、
©2019 Pokémon. ©1995-2019 Nintendo / Creatures Inc. / GAME FREAK inc.
私が学んだことを今から語っていこうと思う。
会話をおもしろくするには
ところで普段、皆さんが、
「わあ~会話がめっちゃおもしろい!!」
と感じる時、どんな基準があるだろうか。
実は会話をおもしろくするには、3つポイントがある。
①理解を深める
②笑えるポイントを作る
③緩急、起承転結、物語性
この3点だ。
①は英語でいうとinteresting、②はfunnyの概念に近い。
③は会話のラリー、かけあいも含まれる。
返しが早い奴は=おもしろいと見なされる。
(千原ジュニアなんかはこれの権化と言えるレベル。)
彼はこの全てのポイントをハイレベルで押さえていることに加えて、
普通の男性はあまり手をつけない①のポイントのスキルを高めている。
というのも、皆さんにまず考えて欲しいのだが、
そもそも普通の男性に求められるような「おもしろさ」は、
②笑えるポイントを作る
③緩急、起承転結、物語性
→この2つに特化していないだろうか?
お笑い芸人や一般男性のいわゆる「話がおもしろい」という称号はこれである。
これは目指すのは簡単だが、実際は上を見るとキリがない世界である。
サッカーなら、日本人がチャンピオンズリーグやプレミアリーグの
上位チームでプレイするのを目指すみたいなものだ。
もう畑はザクザク耕されているからねい。
供給過多なのである。
ここで出てくるのが、
①理解を深める
これである。
実は、これをちゃんとやる人間というのは意外に少ない。
「会話の深掘り」とも言うが、
まず、そもそも相互理解を深めるためには、
0.5 自分が広く知識を持っている前提で、
手順1 相手や話題のトピックを知る
↓
手順2 相手に自分の理解範囲やポイントを伝える
↓
手順3 相手が反応する
↓
手順4 別の視点や軸をプラスして掘り下げる
という準備と手間がかかる作業が必要になる。
手順1を相手に一方的に繰り返させてしまう、
もしくは繰り返してしまうのがいわゆる
「会話が浅い奴」である。
例えば、クラブでめちゃくちゃいるパターンとしては、
「どこから来たの?」「東京」
「いくつ?」「25歳」
「連れはいるの?」「今酒買いに行ってる」
「よくここ来るの?」「たまに」
………浅いっ!浅すぎるっ…!!ざわ…ざわ…
とカウンター越しに藤原竜也が飛び出しそうな浅漬けである。
まあ上記のは女側にその気がないパターンだからというのもあるが、
そもそもこういった初対面の人間が、
なかなか深掘りできないのは、
相手の情報がほぼ0の状態からスタートするからだ。
どっから手をつけていいのかわからねえ人もいるだろう。
ここである鉄則が登場する。
皆さんはご存知だろうか、
ホステスの接客の鉄則第一条、
「お客様の見た目を必ず1つ褒めよ」
というものを。
なぜこれが第一条なのか。
それは笑いやトークの技術を身につけていない若い女でも、
「理解を深める努力をするだけ」なら、
やろうと思えばできる、ということなのである。
例えば上のクラブでの会話、こう続けられる。
「いくつ?」
「25歳」
「そうなんだ!大人っぽいから俺と同じくらいかと思った!」
「ん…?お兄さんは何歳ですか?」
「俺27歳!」
「あんまり変わらない…笑」
「いやー2年で人は変わるよ?ワンピース知ってる?笑」
「知ってる、笑」
「でも25でその落ち着きなら結構仕事大変な業界にいたりする?」
「そうですかね…ブライダルです」
「あーだからそんなにしっかりしてるんだ!すごい第一印象いいもん!」
「え、そうかな?ありがとうございます笑」
どうだろう、上滑りする量はかなり防げるのではないだろうか。
それに「仕事何してるの?」と聞かなくてもスムーズに情報を聞き出せる。
機械的プロフィール埋め男よりもこっちの方がはるかに会話が「面白い」。
そしてそれをちゃんとやる人は本当に少ないので、
この少ない供給量の中で少しでもそれができる男は完全に勝ち組になる。
猫ひろしがカンボジア人になって
オリンピック出場権を勝ち取ったようなもんである。
ただ、それは普通の人でもできる手前レベルの「深掘り」だ。
彼にはもっと深いジャブを打てる技術があるのである。
次回に続く!ソウルメイトの話②〜たとえ話の技術