「不安の本質」の話
人は誰しも不安になったことがある。
今これを読み始めたあなたも今現在不安を抱えているかもしれない。
人間関係や金銭面、子育てや仕事や、生きていれば生まれる不安は無限大だ。
今回はそんな「不安」の話である。
さて、皆さんは不安になった時、どうしているだろうか。
ただひたすら不安な気持ちに耐え続ける?
何か行動を起こす?
それとも気を紛らわせようと努力するだろうか?
わたちはね
先に言っておくが、
私はめっちゃくちゃ不安になる体質である。
ペローナ嬢不在でもネガティブホロウを常に食らっている。
みなさんの100倍ぐらい不安でいっぱいだ。
もともと小さい頃から頭でっかちで、
ぐるぐると色んな事をシミュレーションしたり、
考える癖があった。
3人姉妹の末っ子で、
姉とは歳も離れていて、
状況を読むための環境はあったが、
やはりリスクを考える癖がついたのは
親に対して気を使ったり、
人間関係のゆくえを考えたり、
1人遊びの応用編で色んなことを空想したり、
実際に学生時代にいじめを経験して心をぶっ壊して、
立て直したりという心の土木作業を行ったりする中で、
(※いじめの話参照)
基本的に先読みに次ぐ先読みとネガティブのかけ合わさった
現実的被害妄想型という謎の逆説的なマインドが完成した。
なので、私は逆に
「何も考えずに過ごす」とか
「とりあえず勢いでやる」
「何もしないでその日暮らし」
「なんとかなる、大丈夫と本気で信じる」」
ということが大の苦手である。
常に何かしら考えている。
スタッp…対処法は…あります!!
で、こんな私からは精神衛生上、
あまり真似をすることはお勧めできないのだが、
不安に振り回されがち、というみなさんに対してだけは、
1つだけおすすめできることがある。
それは
「最悪の最悪の最悪をシミュレーションしておく」
ということだ。
例えば、
今いきなり会社に首を切られて、
来月以降の給料が全くなくなった場合、
バイトするのか、
転職活動するのか、
失業手当てはもらえるのか、
公的制度はどこまでカバーしているか?
実家に帰るのか、
今の資金繰りを工夫するのか、
はたまた知り合いのつてを頼ってお願いするか。
この場合、自分にとっての
最悪の最悪の最悪は実家に強制送還されることか、
それともホームレス生活をすることか?
例えば
今付き合っている彼氏といきなり別れることになったら。
そして子供ができていたら。
事実を告げるのか、
告げないのか、
生むのか堕すのか、
生むなら実家に助けを求めるのか、
1人で育てるのか。
どの程度公的制度で助けてもらえるのか。
この場合の最悪は社会的に孤立無援、
もしくは弱い立場になることか?
ちなみに自分にとっての「最悪」と、
誰かの「最悪」は違うということは良くあることだ。
他の人のタイプを知るのは意外と面白いぞ。
多様性がモロに出るし、
他の人が平気そうだと救われたりする。
本質はね、
で、私はけっこう日常的にこういう最悪のシチュエーションを
考えて生きている節があるので、
(「通り魔に襲われたら」とか
「この飛行機が墜落したら」などの一方的悲劇は
ただの不運でどうしようもないのであまり考えない、
死ぬときゃー死ぬ)
「おりょうは本当にいろんなことを知ってるねえ」
とよく言われるが、
これは単純に多方面に興味を持っているのではない。
不安で怖いといろんなことを調べまくるのである。
なぜなら、
「最悪の状況」に一番必要なものは、
「対処法」であり、
「対処法」に一番必要なものは
「情報」であるからだ。
どんなに最悪の状況でも、
どうすれば良いかがはっきりしている時、
人というものは意外と生き生きしている。
人間としての根本的な強さが発揮されて、
開き直れて楽になったりする。
ただ、何もわからない、どうしたらわからない
という宙ぶらりんの状況だと人はマジでドツボにはまる。
さて、ここまで書いて、
もうわかっている方も多いとは思うが、
不安の本質とは、シンプルに
「わからないこと」
この1つである。
パターンの正義
不安になりやすい人は、
「わからない」ことがそのままになっていることに
強い恐怖を感じるタイプだ。
「わからない」ことを放っておけるタイプもいるが、
基本女性は現実的なので、そういうタイプは男性に多い。
どんな不安な事も、
何が「わからない」のか、
そして「わからない」要素を
1つずつ潰していけば「不安」自体は完璧に消せる。
(ただ、それでも状況が非常に厳しいときも多々ある。
そういう時に二番手として現れるのが『絶望』だ。
これはマジで手強い。
勝てない人も多数存在したり、
結果、存在を自ら消したりする。)
あなたが今不安にさいなまれているのなら、
今わからないことは何なのか、
徹底的に書き出すのはおすすめだ。
そしてその1つ1つを現実的に解消するための
「行動」をイメージする。
自分はこう動くな、と予想ができる。
雨が降る予報なら折りたたみを持っていく、
そういう感覚の延長線上にある。
イメージできないのは情報が足りないからだ。
体験記などの書物はこのためにあると言ってもいい。
期待という化け物
そして同時に、
あなたの「不安」が
「未来への期待」の裏返しではないか?
とも考えて欲しい。
「こうなっていて欲しい」
「こうなったらいいな」
と漠然と抱く未来への希望がいつの間にか
妖怪化して不安に変わっている、ということがよくある。
この時に足りていないのは
「行動力」だ。
努力しないで得られるユートピアは宝くじよりも
当たる確率が低い、残念なことに。
私も行動力が絶望的に足りなくて、
よく夜にこの妖怪に遭遇する。
そんな時は狂気に満ちた笑顔でこのブログを
書くべくMacをぶっ叩くのである。
秋の肌寒さが身にしみて、
心の妖怪たちが大量に出没する時分であるが、
みんなも必殺アウトプットで乗り越えような。
しんどくなったら共感屋兼不安のプロである私に
ぜひご連絡を。