どうすれば総理大臣になれるのか本気出して考えてみた

突拍子もなく

突然だが、皆さんは子供のころの将来の夢が

いったい何だったか覚えているだろうか?

ちなみに私の場合は、謎すぎるのだが、

小学校の卒業文集には

エステティシャンと書いた記憶がある。

この時すでに私は

(この夢は本命じゃねえわ)

と密かに悟ってはいたのだが、

読み物として文集がある程度の体をなす

ということが必要だわさと考え、

他と被らなさそうで、かつ

本当に実現したとしても

それはそれで面白いものを選んで書いた。

今とやっとること大して変わらんな。

皆さんの中には

小学校低学年の頃、自分が総理大臣になったら

どんな国にしますか?とかそういうお題が

学校で与えられて、想像ついでに

社会の勉強をさせられたことのある人も

多いのではないか?

末は博士か大臣か、なんてよく言うが、

大人になればなるほど、

総理大臣になるということが

どれだけ難しいことかわかる。

自身の努力や実力だけでなく、

家柄や運や時勢が大きく関わるとわかるからだ。

だからといって、

今を生きるちびっこたちに諦めろなんていうのは

大ナンセンスである。

なので、今回は、実際過去に

総理大臣になっている人間たちの統計から

逆算して、どんなルートに乗れば

実現できる可能性が上がるのか考えてみた。

具体の話

歴代の全総理だとちょっとデータ的に

ブレが生じるので、

最も古いデータでも戦後、

吉田茂からとることにした。

吉田茂と安倍晋三に関しては

唯一辞任してから再任という流れがあるので、

時系列順ではないことを

ご了承いただきたい。

大学に関しては、

最初に入学した大学名、

もしくは今現在ネームバリューがある

大学名をピックアップしている。

分かりやすさ重視である。

前職に関しては、

資産家の家柄や、その時の時勢によって、

すべての方々がその前職を

本気でやっていたわけではなく、

学生運動や政治活動の傍ら、

という形でやっていた、

というものもあるので悪しからず。

どちらかというと、

総理たちは最初に何をやっていたんだろう?

という疑問にとりあえずの答えが

ほしいから調べた、というところである。

 

歴代総理

(※非時系列、

  重複なし)

在職日数

(通算)

学歴 前職

就任時

年齢

片山哲

(かたやま てつ)

292日間 東大法学部

弁護士

59歳

芦田均

(あしだ ひとし)

220日間

東大法学部

官僚(外務省)

60歳

吉田茂

(よしだ しげる)

2616日間 東大法学部

官僚(外務省)

67歳

鳩山一郎

(はとやま

いちろう)

745日間 東大法学部

弁護士

71歳

石橋湛山

(いしばし

たんざん)

65日間 早稲田文学科 新聞社社員 72歳

岸信介

(きし のぶすけ)

1241日間 東大法学部

官僚(商工省)

60歳

池田勇人

(いけだ はやと)

1575日間 京大法学部

官僚(大蔵省)

60歳

佐藤榮作

(さとう

えいさく)

2798日間 東大法学部

官僚(運輸省)

63歳

田中角榮

(たなか かくえい)

886日間 中央工学校

建築士・

土建会社社長

54歳

三木武夫

(みき たけお)

747日間 明大法学部

なし

(学生⇒代議士)

67歳

福田赳夫

(ふくだ たけお)

714日間 東大法学部 官僚(大蔵省) 71歳

大平正芳

(おおひら

まさよし)

554日間

東京商科大学(現一橋大)

官僚(大蔵省) 68歳

鈴木善幸

(すずき

ぜんこう)

864日間 東大法学部 官僚(農林省) 69歳

中曾根康弘

(なかそね

やすひろ)

1806日間 東大法学部 官僚(内務省) 64歳

竹下登

(たけした

のぼる)

576日間 早稲田商学部

中学校教員・県議

63歳

宇野宗佑

(うの そうすけ)

69日間 彦根高等商業学校(現 滋賀大学経済学部) 商工会会長 66歳

海部俊樹

(かいふ としき)

818日間 早稲田法学部 政治家秘書 58歳

宮澤喜一

(みやざわ きいち)

644日間 東大法学部 大蔵省大臣秘書官 72歳

細川護熙

(ほそかわ

もりひろ)

263日間 上智大法学部 新聞社記者 55歳

羽田孜

(はた つとむ)

64日間

成城大学

経済学部

小田急バス社員 58歳

村山富市

(むらやま

とみいち)

561日間 明治大学

大分県漁村青年同盟書記長

70歳

橋本龍太郎

(はしもと

りゅうたろう)

932日間

慶應大法学部

呉羽紡績株式会社

社員

58歳

小渕恵三

(おぶち

けいぞう)

616日間 早稲田文学部 郵政政務次官 61歳

森喜朗

(もり よしろう)

387日間 早稲田商学部

日本工業新聞

従業員

62歳

小泉純一郎

(こいずみ

じゅんいちろう)

1980日間 慶應大経済学部 福田赳夫秘書 59歳

安倍晋三

(あべ しんぞう)

3188日間 成蹊大学法学部

神戸製鋼従業員

52歳

福田康夫

(ふくだ やすお)

365日間

早稲田

政治経済学部

丸善石油

(現コスモ石油)

従業員

71歳

麻生太郎

(あそう たろう)

358日間

学習院大

政治経済学部

麻生セメント

代表取締役社長

68歳

鳩山由紀夫

(はとやま

ゆきお)

266日間 東大工学部

大学助手

助教授

62歳

菅直人

(かん なおと)

452日間

東京工業大

理工学部

菅・高橋特許

法律事務所所長

63歳

野田佳彦

(のだ よしひこ)

482日間

早稲田

政治経済学部

千葉県議 54歳

菅義偉

(すが よしひで)

現職 法政大学法学部

建電設備株式会社

社員

71歳

(Wikipediaから引用)

総理舐めてたわ

さて、ざっくりまとめたが、

まず、東大法学部の多いこと多いことである。

そして、やはりというべきか、

東大から官僚になり、そのまま上に行く

パターンが最も王道と言えるようだ。

就任時の平均年齢は63歳なので、

普通の人のイメージなら定年間近で

総理になる、というのが分かりやすいだろうか。

最年少は戦前ならば伊藤博文の44歳、

戦後だと安倍晋三の52歳である。

戦後から現代に進むごとに、

学歴にはバリエーションが生まれ、

前職にもバリエーションが生まれる。

前職の一覧というデータが

探しても見つからなかったので、

Wikipediaのそれぞれのページをざっと

読んで、経歴の中で前職に当てはまる情報を

抜き出したのが上の表なのであるが、

私はここでちょっと反省した。

今まで、景気が不調になったり、

原発問題など、大きな社会問題を

上手く解決に導けなかったりすると、

メディアやマスコミはこぞって総理を批判したり、

こきおろしたりなじってきたのは

皆さん周知の事実である。

鳩山総理なんて無能無能言われたり、

安倍晋三はアメリカに媚びてまた逃げたとか、

小泉さんは10年経って郵政民営化の

悪影響がどうのこうの、と言われている。

やっぱりそういう情報に触れていると、

日本の政治家は馬鹿ばっかりだとか、

腐ってるとか、そういう方向に

思考が持っていかれてしまう。

金と自分の権力のために政治をやっている、

政治家なんてそういうもの、

というイメージがすでに出来上がってしまう。

だけど、一人一人の経歴を読むと、

この人たち、若いときから信じられんぐらい

真剣に活動している。

全力で学生運動をやっていたり、

政治にとりくんでいたり、

政治でなくとも、前職できちんと

成功している、努力している。

もしかしたら自分よりも能力低いんじゃないか?

もしかしたら自分よりも人間力がないのでは?

徳も低いんじゃないか?

なんて今までチラッとでも思ったことを恥じた。

じゃあ自分は今まで何をしてきて何を残せたのか?

と考えると、たとえ総理になって権力を得てから

腐った人間になろうとも、

やったことも、残した結果も天と地ほど

離れている。

見下す前に、ちゃんと選挙いこう。

と私はふんどしを締めなおしたのである。

田中角栄

一人一人の経歴をざっくりと

読んでいく過程で、

既に政治一家で財閥生まれという

恵まれた環境の人もちらほらいるが、

それは全員ではないことに気づいた。

一番イレギュラーさを感じたのは、

やはり田中角栄であった。 

何ていうか経歴がドラマチックすぎるのである。

本当に元総理のWikipediaか?と混乱した。

なにせ途中までは大実業家の

半生なのである。大変な苦労もあり、

でも野心は持ち続けたんだ…すごい…

というのがWikipediaを読んだだけで

伝わってくるすごさであった。

これはちゃんと本を読みたくなる

面白さだと思いましたわ。

ちなみに若いときの写真が超かっけえ

(Wikipediaより)

結論と弊害

さて、ようやく結論であるが、

統計的に一番スムーズにいきそうなのは

東大の法学部に入り、サークルなどで

学生運動をしつつ、卒業後は

官僚になり、入閣という形であろう。

もしくは、実業家や県議として活動してから、

選挙に立候補して国会議員として

活動する、という方向性か。

総理大臣になるために総理大臣になると、

後々あんまりよくなさそうなので、

「日本をこう変えたい」という

目標や信念があってほしい、とは思うが。

ちびっこたちは見ていないだろうが、

頑張ってほしいものである。笑

さて、最後に、

この記事を書いて、表を作成する過程で、

私のデータフォルダがおじさんの顔で

いっぱいになって泣きたい気持ちになった

事だけお伝えしておこうと思う。

終わり!!

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