プレイボーイに起きる突然変異とは

プレイボーイと言えば

めちゃくちゃ聞こえは良いが、

まあ普通にヤリチンのことである。

ちなみに、

ヤリマンと言ったときの下劣な救いのなさは、

ヤリチンという言葉にはあまりなくて、

なんだかヤリチンと言った方が

底抜けに明るいような、なんか憎めないアホ的な

ニュアンスを含んでいるような気がして、

正直私は不平等じゃねえか!

と常日頃思っているのであるが、笑

まあそれは良いとして、

今回はプレイボーイ、

もといヤリチンと周りから揶揄される

男たちの身に起きる摩訶不思議な現象について、

ちょっと分析してみたいと思う。

ゴールデングローブ賞

ところで、皆さんの周りには、

いわゆるヤリチン族の男性は生息しているだろうか。

まあ要は良くも悪くも女泣かせ、

彼女がいようといまいと、

常日頃あらゆる女に手を出しまくっている男どもである。

彼らのチンコはチンコではなくて、

グローブだと思ってほしい。

掘る側ではなく「受け止めるもの」だ。

守備範囲が広がれば広がるほど、

レベルの高いヤリチンと言える。

ストライクでもボールでも内野フライでも、

果ては死球になるタマすら拾いにいく

ゴールデングローブ賞の猛者もたまにいる。

そういう最多部門を受賞しているような男は、

だいたいヤッた後で

「はっ!彼はプレイボーイだったんだわ!」

と女性が気づくほど、

共にいる時間のカモフラージュやケアがうまい。

その場では獲物は気づかないのである。

蜘蛛の巣にかかった蝶のように、初めてのベッドインは

スムーズかつそれが自然のような流れなのである。

タイプは様々

自分のやり方をセオリー化して、

更にブラッシュアップしていくタイプもいるし、

ゲーム感覚で数を稼いでいくタイプもいるが、

マジで無意識下、ナチュラルに悪気なく、

次々と女を抱いていくタイプの男もいる。

女だと「小悪魔」を超えた

「魔性」と言われるタイプである。

魔性の恐ろしいところは、

彼らの獲物を捉えるまでの過程は

オーケストラのように、

優美で自然かつ美しいところである。

それらは全て無意識下に行われるので、

傷ついた相手は彼らを責めることができない。

どうしてもハマってしまう、

おつむが弱めのユーザーと、

本当に惚れてしまってどうしようもない、

という病気にかかった一部のユーザー以外は

大抵序盤で悟って離れていく。

彼を本命にしたときのリスクは

計り知れないほどでかいからである。

それこそ貴船神社に藁人形と五寸釘を持って、

自分も道連れにして呪うぐらいの覚悟で

好きにならんとあかんからである。

このように、

プレイボーイは

「一途」とか「貞操」とか「相手の幸せ」

とは真逆にいる存在である。

ブラジルの人聞こえますかぐらい真逆である。

超常現象Xファイル

さて、ここからが本題なのであるが、

そんな風に冷血漢で血も涙もなくて、

彼女を思い続ける気もない、

レリゴー!アナ雪男とか、

アクセサリー感覚、もしくは日替わりで女を抱く

怪奇!ほっともっとお弁当男

相手のことを思いやるとか

そんなこと1ミリも思わないような、

ゴールデングローブ賞を受賞するヤリチンたちが、

あるとき、まるで不本意であるかのように、

1人の女と恋に落ち、なぜか大事にしてしまう、

という世にも不思議な怪奇現象に出くわすことがある。

それは果たして恋なのか、運命なのか、

本当に不可解な現象なのだが、

事実、それは存在するのである。

魅力の綱引き問題

さて、皆さんはよく

「恋愛は惚れたもんが負け」

という台詞を耳にしたことがあると思うが、

これは本当にその通りで、

お互いの気持ちが全く同じ分量ずつで、

好きな気持ちを安定供給しながら関係を

続けていく、というのは、

かめはめ波が打てるようになる、

ぐらい実現が困難な試みである。

上記のプレイボーイたちは、

だいたい一様にして魅力的である。

もともと男と女の作りというものは

脳内、心の動き、頭の先からつま先に至るまで

全く別の形をしている。

(細かく言えば、一人一人の人間自体が

それぞれ別の生き物であるのだが、

同じ人間であることや、同じ言語を話せる、

同じ性別であるということである程度

「傾向」というものは出てくる。)

違う生き物、ということを忘れて、

分かり合えることが前提になると、

かなり関係性はしんどいものになっていく。

「なんでわかってくれないの?!」

という相手への叱責につながってしまうからだ。

人と人との関係というものなんぞ、

もともと分かり合えないことが前提なのであるが、

それをわかっていない人間、

痛いぐらいにわかっている人間共に、

「相手と繋がったと思う瞬間」

信じられないぐらいに印象的に心に残る。

「相手の魅力的な部分に惹かれた瞬間」

「思わぬ言葉をかけられた瞬間」

「誰も見ていない部分を見てくれていた瞬間」

など、人によってその瞬間は様々であるが、

どちらかがどちらかに魅了された瞬間、

「つながった」瞬間、

「魅力の綱引き」は幕をあける。

どちらかがぼーっと綱を離してしまったら、

一瞬で勝負はついてしまう。

プレイボーイたちはこの綱引きが国宝級に上手い。

基本的に負け無しである。

プレイボーイ的にはね

さて、獲物側の話ばかりではない。

プレイボーイ的に魅了される瞬間はないのか?

過去の女たちはみんな掃いて捨てるような

雑魚ばかりだったのか?

決してそんなことはない。

今も心に残る元カノたちや、

忘れられない女は存在する。

ただ、そういう昔の女たちのエピソードを

プレイボーイから聞くと、

ほぼ100%の確率で

「彼女は俺を理解してくれていた」

「料理を作ってくれた」

「セックスがうまかった」

などの、

「自分にしてくれたこと」

「他と比較したときの条件の良さ」

という『自分にとってのメリット』があった

ということに言及することがほとんどである。

もちろんルックスや生活スタイルなどの

好みや相性はあるし、人それぞれなのであるが、

基本的にプレイボーイは

「魅了する側」であるので、

「魅了しがいのある女」

もしくは

「最高のオーディエンス的な女」

は彼らの歴史には確実に刻まれる。

そっちを極めて、付かず離れずの関係をキープ

するハイレベルな女も一定数存在する。

駄菓子菓子

だがしかし、そう、だがしかしなのである。

プレイボーイがなぜか不本意ながら

一途になってしまうという現象、

この現象にみまわれた男たちに話を聞くと、

奥さんや彼女がこれといって優れた部分を

持っている、という言葉は一切出てこない。

むしろ相手の

「ダメな部分」「できないこと」

もしくは相手の

「頑固さ」「無意識のクセ」

「自覚のない本人らしさ」

を不思議な顔で語るのである。

決して褒めるわけではない。

なんでかなあと首を傾げながら語る。

それで、今までは頻繁にその男と

意味ありげな目線を交わしていた女たちは、

いつもの目線が自分に向けられないことに気づく。

そして、何かあったの?

とすでにわかっている答えを取りに行って、

思わぬところからポッと出た女が

その犯人であることを突き止めて、

さみしいような、嬉しいような

不思議な思いで苦笑いをするのである。

覚(サトリ)という妖怪

皆さんはサトリという妖怪の話を

ご存知だろうか?

https://ja.wikipedia.org/wiki/覚

ある旅人が山小屋でサトリに出くわし、

サトリは旅人の心を全て読んで、

旅人が恐れていることを言い当ててしまう。

恐怖でいっぱいな旅人が、

このままでは自分はサトリに食われてしまう、

そう思った瞬間、焚き火にくべてあった竹が

パチン!と弾けてサトリに当たる。

驚いたサトリは

「ニンゲンは思いもよらないことをする。

 恐ろしい、恐ろしい」

と行って山に逃げ帰って行き、

旅人はことなきを得たそうな。

というお話なのであるが、

私はプレイボーイに起きる怪奇現象の正体、

それはこのサトリが思わぬ攻撃を受けたような、

『予想外さ』にあるのではないかと思っている。

今まで受けてきた自分に対する愛情や、

いろんな女たちの優しさ、そういう

予想のつく温かみではなく、

今まで落としてきた女たちの統計とは

全くかけ離れた予想外の反応や言葉、

「女」として扱おうとしたら、

完全に的外れになってしまう、

そもそも「人間」として理解できない不思議さ、

そういう意外性が出てきて、

結果的に「相手が自分にしてくれること」

という安パイの心地よさではなく、

「自分が相手にやってみたいこと」という

好奇心、「飽きなさ」「珍しさ」から、

果ては「貴重だと感じる心」へと

変化していく、この弾けた竹のような

綺麗なK.Oへと繋がるのではないか。

さてさて

最後にであるが、

私はプレイボーイという人種が好きである。

彼らと男女の話をしていると話題の宝庫で

いつまでたっても飽きない。

でも、よくいうではないか、

「自分のことは自分が一番知っているが、

 自分が一番わからない」と。

本気になってしまった人間は

いつだっていたいけで、無意識に

感情が溢れてしまうものなのである。

恋をする人間は男女問わず、

いつだっていたいけである。

プレイボーイにとっては、

そんないたいけな瞬間は、

普通の人とは違う。

一生に一度起きるか起きないかの

奇跡なのである。

今まで傷つけられた皆さんも、

苦笑いしながらも、ぜひあなたの思いを

成仏させていってほしい。

そして次の人に行こう。

きっとあなたもこれから恋をするのだから。

終わり!

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