これは先に上げた
に書ききれなかった、
私が危機感について考えるきっかけに
なった出来事の話である。
まだ読んでなかったら
必ず先に本編を読んでほしい。
きっかけ
さて、そもそも私が危機感を持つに至った
印象的かつ具体的なエピソードがある。
私は大学時代にJAZZダンス部という
部活に所属していた。
今でこそ世の中がダンスブームで、いろいろな
ストリートダンスが取り上げられているが、
私のいた部活は、大前提として、
「部活はジャズダンスを本気でやり、
ストリートダンスは趣味でやりましょう」
というスタンスの部活だった。
この部活でやることはほぼ決まっていて、
普段は基礎練やジャズ、
バレエのバーレッスンの練習、
クリスマスやGWや七夕に野外で
ゲリラライブと称して
定期的にストリートダンスを発表し、
学園祭になると大講堂の舞台を借りて、
その年の最高学年が毎年舞台のテーマを決め、
ダンスの振り付けや総合的な演出をしてくれる
バレエ畑とジャズ畑の先生2人に
(ごめんなさい、
だがこれ以降ババアと呼ばせてもらう)
1学年何曲分かずつ振りを入れてもらい、
自分たちのナンバーとナンバーの間には
他大学のダンス部にゲスト出演してもらって
衣装チェンジの時間を稼ぎ、
合計1時間強の一つの作品を作り上げる、
というかなりやることにまみれたハードな
部活生活を過ごした。
正直皆ストリートダンスがやりたくて入ったのに、
なんか知らんけどジャズダンスというものを
習わされ、
踊れる上沼恵美子みたいな
ババア2人に叱責されながら
舞台のダメ出しを食らいまくり、
(ちょっとその振りは変…)
(ちょっとその衣装はダサすぎる…)
と思ってもある程度ババア2人を立てて、
妥協しながら、
そのかわり自分たちのカラーが出せる
オープニングとエンディングは死ぬほど力を入れる、
という、なんか中間管理職が
チームのプレゼン前に精神すり減らしながら
やるようなことを私たちはやっていた。笑
最高学年は毎年、
この舞台でまだへたくそな1年たちに基礎を叩きこみ、
ダレてやる気のなくなってきた2年の気持ちを
一生懸命ひきつけ、
本番までの時間に追われながら
舞台でグルーヴのあるダンスを見せるために
必死になって全体をまとめるのである。
スターな先輩
長々と語ったが、
「みんな、危機感の共有が
一番大事だよ。」
というこの言葉は、
私たちの学年の3個上のスター的な存在だった
ある先輩が、本番前のリハーサルを
見に来てくれ、
最高学年として部員たちをまとめることに
疲れ、これ以上何をどうしたらいいんだろう、
みんなに動いてもらえるんだろう…
と毎回くじけそうになっていた私達と、
先輩達の指導や指示について行きたいけど
やる気とか今の力とか、
思うところがいろいろあるし…
という下の子達、
みんなを集めて大講堂の前で
アドバイスをしてくれた時に
この先輩が言ってくれた言葉である。
私はこの時、マジで脳天に
稲妻が落ちたように腑に落ちて納得した。
そして、チームが一丸となるときに
これ以上の大事なキーワードはないと、
それからの人生の節目節目、
毎回この言葉を思い返しながら生きてきたのである。
で、今回のコロナの件である。
しつこいようだが、私が今回改めて
これ以上のキーワードは
この世には存在しない
と思い直したのはいうまでもない。
その先輩は薬学部からやはり医師に、
と志し、医学部に行き直したロックなお方
である。私は今でも尊敬している。
神経をとがらせるのは大変なので、
在宅中はほのぼの、もしくは
おもしろためになる系のエピソードを書いていくわ。
終わり!!