メリークリスマス🎄
さて、こんなクリスマスイブの日にこのブログを
読んでいるあなたは相当変わり者か、
もしくはAKITOさんのファンね?
と言いながら私も秒殺で仕事を終わらせ
こうしてイブの今日、
家でぽちぽちとPCをいじっている。
というのも、この間遊びにいったイベントが
素晴らしいパーティーだったのでいたく感動し、
そのあとしみじみと深く考えさせられたからなのである。
風邪には早めのパブロンならぬ、
感動には早めのアウトプットである。
ChillySourceとは
さて、皆さんの中の半分以上の方は既にご存知と
思われるが、Chillysourceとはなんぞや?
という人も中にはいるかもしれないので、
ご紹介しますわ。公式にお任せよ。
What about
ChillySource provide Chillで気持ち良い音楽をテーマにラジオ配信、楽曲制作、映像制作、アパレル制作、空間プロデュースなどを総合的に行うライフスタイルレーベル。毎週日曜日、YouTubeで22時からDJやゲストアーティストによる様々なChillout musicを配信している。また、アーティストやDJ以外にも、ビデオグラファーやデザイナーなどのクリエイターも所属し、様々なメンバーがチームで活動をしている。
私がChillySourceと初めて遭遇したのは、
私がまだ静岡でクラブ店員、
フロントでキビキビとお客をさばいていた時代であった。
当時からまだ10年も経っていないが、
それでも今ほど音楽系のストリーミングサービスや
音楽共有サービスは充実していなかった。
我々が新譜やまだ知らないRemixなどに出会うのは
Youtubeよりも断然サウンドクラウド、
Mixクラウドなどの音楽サイトが多かった。
(もちろんDJさんからもね)
当時、私やレギュラースタッフ、店長の間で、
自分的マイブームの曲を営業終了後スピーカーで流したり、
フロントでダベりながらPCで聴いてああだこうだ言い合う、
という素敵な文化があった。
(ここから話が盛り上がって
なぜか都市部を差し置いてイベントを打って
静岡でいち早くポエトリーラップイベントぶちかます、
という楽しい現象も起きた)
初めてChillysourceの音を聴いたのは
店長がサウンドクラウドで見つけた
DJ KROさんのMixだったのを良く覚えている。
「りょうちゃんこれめっちゃいいよ!俺3回目だよ」
と言われ、(店長がそんなに褒めるのは珍しいな)
と思い、PCでそのままMixを再生した。
(↑そしてその後みんなで聴きまくったやつ)
(このセンスはすごいな…!!)
これが聴き終えて真っ先に思ったことだった。
基本的に、地方都市ではそれぞれの地域で
流行っている曲というものがあったり、
メインタイムはジャンルや年代が一昔前、
ということは普通にある。
静岡ももちろんその例外ではない。
マルチジャンルの音楽が好きな人間や、
私のような耳ダンボクラブ店員にとっては、
正直な話、クラブで聴く音楽に
「自分のお気に入り」はそんなに登場しないし、
”自分の好きな音楽だけで構成されるイベント”
なんてものは遠い夢物語、というのがデフォルトだった。
(静岡はもともと超保守的かつ
財布の紐カッチカチという土地柄、
タバコの販促などでもいち早くサンプル配って
データを取られたりする。
=要はここで売れるなら全国で売れるってことね)
つまりは最初は、
『裏方やマニアしか喜ばないだろう音でMix
作るなんてすごいな!マニアックなセンスだな!!』
という感動だったのである。
そしてその時の感動は、
やがて後にChillySourceRadioというラジオが
開始することによって驚きに変わった。
このコンセプトがファンを得て、一定数に支持され、
それに応えるようにラジオの配信が進んでいく。
実際にハコで集客してのイベントも始まった。
私が舐めていた部分もあるだろうが、
ChillySourceがはじまってから、ここまできた過程、
それを私が遠くから細々と聴くことで見てきて、
そして先週ついにイベントに足を運んで自分の目で
はっきりと確かめて私が感じたのは、
「こういう音楽が大好きな人たちの層というのが
確かに日本に存在していて、
しかも確実に厚みを増してきている」
ということだ。
説明をするのにめちゃくちゃ脱線してしまったが、
とにかくそういうみんなの価値観や時代を変えるような
ムーブメントを作っているチームがChillySourceであり、
そしてこれから話すAKITOさんは
そのチームのブレーンとも言える働きをしている人なのである。
また後ほど彼の特殊性を説明する。
貴方のパーリーはどこから?
さて、本当にとんだベンザブロックである。
世間一般の皆さんはクラブ=チャラい場所
というマインドであろう。
おそらく7割がたの人がそう思っている。
そういう部分は否めない。というかむしろ大いにある。
パリピはパーティーが大好きなノリがいい人たち、
悪く言うと欲求に素直な動物に近い人たちの事を指す。
パーティーに色はつきものだ。
なので正解なのである。
…ただ、満点大正解ではない。
実際に夜のパーティー開催場にて長年働き、
そしてそんな場所を愛してきた私としては、
「パーティーが楽しい」
とみんなが思っている時の内訳は、
よく見てみると、実は同じではない。
まず、ベースとして、
満員電車等の不可抗力な場面をのぞいて、
人間というものは集団になったとき、
ある種の高揚感を得る。
社会性を持った人間には必ずついてくる基本機能だ。
その上で、
「パーティーたんのじいいいいいいっ!!!」
となっている人たちの種類をざっくり分けると、
①酒の民
②色の民
③音の民
④エゴの民
この4種類に分かれる。
全員がどれか一つということはない。
みんながみんな、必ず雑種である。
①酒の民~ヴァイキング
これは言わずもがな、特にアルコールの応援を一心に受けて
科学的な証明に基づいてハイになる人たちである。
酒飲んだだけで楽しくなれる機能は
神の気まぐれかいたずらか、
みんな一度は失敗も成功もしているはずだが、
成功は酒が醒めたら終わってしまうが
失敗は立派に次の日に持ち越すところに
綺麗なオチが用意されているのではないだろうか。
この儚さはちょっといいよね。
(日本じゃ違法だが、薬もこれと同じ働きをする)
②色の民~あつまれ!どうぶつの森
これはみなさんお待ちかね大本命、
好みの異性(もしくは恋愛対象の同性)
と仲良くなることでドーパミンを得る、
いずれかの棒でいずれかの穴をふさぐことを
最終目的とした動物らしい民である。
(※参照遊び人にもタイプがある)
③音の民~スピーカーとセックス
さて、これは私のような音楽を愛しすぎて
キモくなってしまった可哀想な民である。
どれだけその場にイケメンや美女がいようと、
どれだけ盛り上がっていようと、
自分の好きな音楽や、DJにグルーヴがないと
「この世はクソ」と簡単に闇落ちしてしまう。
かと思えば、逆にめちゃくちゃ最高な音楽やグルーヴを
得てしまうと、タガが外れてしまい、
スピーカーに身体を擦り付けて全身に音を浴びたり
あり得ない動きのダンスで周りをぎょっとさせる。
極端なのが特徴である。
④エゴの民~主催・運営の闇
これはお客さんサイドにはちょっとわかりにくいが、
パーティーというのは自然発生するものではない。
誰かが主催し、誰かが場所を借り、
その場で働きたい人がいて、出演者や
スタッフとして盛り上げる人がいるから成り立つのである。
彼らは全員が善人、熱い人というわけではない。
自分がちやほやされたり、
頼りにされる、注目される、
権力が持てるのが気持ちいいからやる、
そういう人たちも沢山いる。
私もクラブ店員時代、
制服を着ると普通の服の時よりはるかにモテた。
自分がおいしい思いをするためにやるのは
意外と普通のことである。
AKITOさんの特殊性
ここでようやく本題だ。
1週間前、私は友人とともにChillysourceのイベントに行き、
AKITOさんや色々な人たちと賑やかに話をした。
AKITOさんはその場に存在している全員を
楽しませることに余念がなかった。
みんながちゃんと笑っているか?
酒は足りているか?
店員さんは忙しくてテンパってないか?
おそらく本人は無意識にだが、
全員が楽しめているかを気にかけていた。
もちろんAKITOさん自身に対しても含めてである。
ちなみに、AKITOさんは
『自分が楽しんでいることを
隠さず周りにさらけ出すことで、
周りの人たちのガードを解く』
というスタンドの持ち主である。
これはハーレムBXでApple pieというDJ KOMORIさんをはじめ
そうそうたるメンバーでやっているイベントに
我々がイベント後に流れて遊びに行き、
私と友人がDaBookさんのDJ中ブース前で踊っているときに
詳細を教えてもらったものである。
AKITOさん曰く、
「みんな誰もが、ブースの前に進んで行くのは
ちょっと勇気がいるでしょ?
でも、前でちょっとやばいぐらい
クレイジーに踊ってる人がいたら、
あ、自分も行って大丈夫だなってなるじゃん?
だから俺が一番に行くことでみんなを安心させて、
なおかつ俺も楽しむ!!」
とのことだった。特攻隊長なのか。
特筆すべきは、
このイベント移動間に塩ラーメンを挟んだとはいえ、
なかなかに酒に酔った状態で彼の口からこの発言が出たことだ。
「酔っている時に心にもないことを言ってしまった」
よく聞く台詞だが、それは酔ってやらかした人間の
見苦しい言い訳である。
実際には普段言わなかった本音が
酒というタガ外しのトリガーによって
ポロリしてしまうのである。
本音で思ってるから言うし、
我々がそれを理解できると思ったから
彼は話したんじゃないかのう。
(と私は期待している)
さて、ここまで話して、
先ほど書いた4種類の民たちの共通点、
というか大前提に皆さんはお気づきだろうか?
それは、上記の4つはどれも
「楽しさの根拠は自分由来」ということだ。
①酒の民…飲んだ自分がハイになるから楽しい
②色の民…自分が性欲を満たせるから楽しい
③音の民…自分が音楽を聴いてハイになるから楽しい
④エゴの民…自分のことをみんなが認めるから楽しい
身も蓋もない書き方だが、
パーティーというのは本来それぞれがそれぞれの
需要と供給を見事にマッチさせて成り立っている。
客の男も女も、店員やバーテンも、DJや主催も、
誰もが主役になれる場所であり、
また誰もが自分の欲求を満たすことができる場所だ。
AKITOさんはもちろんプライベートで
遊ぶときはどの民でもあるだろうが、
今回のイベントは間違いなくどの民でもないものに属していた。
それは、
「みんなの楽しさがもろ自分の楽しさにつながる民」
というすごくきれいな名前の変態である。
誰かに親切にしてあげたとき、
ボランティア精神が高まったとき、
感謝されると自分も嬉しいとはよく言うが、
彼の特性はあの程度の生半可な自己満足などではない。
彼はサプライヤーとしても、
オーディエンスとしても、
ゲームチェンジャーとしても上手く立ち回る。
穴があれば必ず気づくし、埋める。
イベントにいるそれぞれの人間の楽しさを
俯瞰で見て、感覚で理解し、できるだけ
「全員が全員楽しんでいる」という
ある種ゾーンに入り込んだ状態になって初めて
AKITOさんの個人的な欲求が満たされるのである。
つまり、非常に高度な変態なのである。
彼には自分の楽しさの基準を他人の楽しさの基準と
完全にリンクさせる能力がある。
おそらくそれまでの人生や仕事で
相手理解と限られた時間でのセッションに関する
スキルを培ってきたからだと私は思っている。
そして、それに加味して私が先週マジですげえと思ったこと、
それはおそらくAKITOさんは
「みんなでやる」ということの大変さを踏まえた上で、
なお「みんなでやっている」ことだ。
彼はこれがどれだけ重要かを
恐らく、痛いぐらいわかっているのではないか。
一人でできることには限りがある。
それならばと、みんなでやろうとすると大変で、
人が集まったらそれなりにトラブルも
それぞれの思惑もある。とてもめんどくさい。
でも、「みんなでやる」ことでどうしても生まれる
ひずみの部分を最大限の努力で0に近づける。
その理由は
「パーティーはみんながいて初めて成立する」からだ。
それをわかっていて、自分にできることは最大限やり、
その上「みんなでやる」という覚悟がある。
そして、パーティーメイクをする上で、
これほどに行動と感覚と分析を高レベルでリンクさせて
周りの人間に上手く影響を与える人は知らない。
…気付いたらめちゃくちゃ長くなってしまったが、
以上、私が先週しみじみとAKITOさんの
パーティーメイクに感動した内容でした。
ちなみにハーレムのあと、
みんなですしざんまいに行き、
なんとAKITOさんは我々に
大盤振る舞いでおごってくれたのだが、
決して寿司で買収されたからこの記事を書いたんじゃないぞ!
クリぼっちを紛らわせたかっただけだ!!
(※参照クリスマスの最低エピソード)
(ちなみに納豆巻きを頼んだら、
AKITOさんはなっとまきかわいいねえ~!
と言ってしばらく愛でて育てていましたが
最終的には半分うちのチームの胃袋に引き取りました)
この記事を気に入ってもらえたら
クラブ店員時代の記事をまとめているので
以下関連記事よかったら読んでくださいな!
↑シリーズあります
終わり!!