初デートはワリカン?①

本題に入る前にちょっと言っておくが、

私は大学時代は社会学、

その中でもジェンダー学を専攻していた。

小学校時代の経験から、

自分の女性性を否定し続けたおかげで(詳しくは過去の話を参照)、

相手を見る時に、

まず「人間」というくくりから入るようになった。

LGBTの同僚や知り合いからも沢山話を聞いてきた。

みんなものすごく無意識に「男女」のくくりから入るよね。

でも今あなたの目の前に見えているのは、

あくまで「その人が見せている性別」にすぎないのである。

女であることも、男であることも辞められる。

でも人間であることは辞められない。

それを分かった上で、私は「女らしい」選択をあえてしている。

今回の話に限らず、誤解を生みやすいテーマなので最初に失礼した。

ところで本題である。

マッチングアプリに限らずだが、

初めてのデート、

あなたは割り勘にしますか?

あなたが出しますか?

それとも相手に出してもらいますか?

これは今の社会的にはかなり微妙なポイントだ。

男女平等が叫ばれ、女性の社会進出、経済的自立が進んでいる中で、

女性ならあなたはどれを選択する?

ちなみに、ここは日本であることは前提である。

私は、自分が誘った時以外の「初デート」は男性に出してもらいたいと思う人間だ。

2回目以降はどっちでも、割り勘でもいいけども、

基本的に、最初は男性に出してもらいたいと思っている。

なぜか。

私はリードされるのが好きだからだ。

もし、世の中は女が権力を持ち、

家庭には専業主夫があふれ、

男性はお茶くみ要員と見なされ、

顔さえ良ければある程度ちやほやされて、

能力がある男は女の嫉妬で潰されて、

抱くのは女で、

抱かれるのは男で、

プロポーズするのは女で、

子どもを産むのは男で、

泣き寝入りするのも男で、

男にだけ生理があって、

産めなくなるリミットもある、

そんな、よしながふみの大奥みたいな世の中だったら、

私は逆に、終始リードを取り続けていただろう。勝ちゲーだもん。

ただ、残念ながら現代は全く逆なのである。

たからといって、じゃあ全部そっちが出せよ、とはならない。

今は特に社会が変換して行く過渡期だ。

女も自分の食い扶持ぐらいは自分で普通に稼げるようになった。

でも、女の一生の中で、

社会的なキャリアのみを考えたときに確実にトーンダウンせざるを得ない時期がある。

それは「出産」だ。

試験管ベイビーのように、「女が産む」という行為を経ずに子供が誕生する世の中だったら、

女は仕事上のブランクを抱えずに済む。

でも、今、大多数の出産する女性は自分の身体を使って産んでいる。

この時期は、備えもしくは頼るものがないと生きていけない。

普通に考えれば、頼るべきは子供の父ということになる。

語弊のある言い方を覚悟で言うなら、これは「ネック」になる。

私は、初デートのお会計はその時のことを考えて相手を見てしまう。

相手にしてみりゃとんでもなく壮大なスケールで見られて迷惑なのは承知の上で、

子供を産むことを考えたら、この人は私が体を張って産んだ分、

その分の負荷はしっかり背負ってくれる器があるのかしら?と。

金さえ出してくれればいいという女性もいるかも知れないが(ある意味タフネス!)、

それ以上に、「相手が苦しんでいる時に支えられるのか」

というパートナーシップのリードができるかどうか、を私は見てしまう。

「節目節目でしっかりとリードする」能力は、真剣な付き合いなら絶対に必要になってくる。

男性は初デートを試供品のようなお試し感覚で捉えているかもしれないが、

真剣な女たちはロマンチックに逆算して考えるのである。

「これから2人の物語が始まっていくなら、今日は記念すべき日」だと。

要は最初はぐらいはカッコつけてほしいのである。

初デートの一番最初のお店は出してほしい。

二軒目は別にこっちが出すから。

私はこういう考えである。

そういう風に決めてくれる男が好きだから、ということもある。

もちろんデートでない大学や会社の同期の男の子なら完全にワリカンだし、

産むことが選択肢に無い女性は考えが異なる可能性がある。

ここまでで、こいつ自分が出したくないから言い訳をしてるだけじゃん、

と思う人もいるだろう。

そういう人は、今までに必ず誰かに自分勝手だと言われた過去があるね。笑

私は「これが正解だからみんなそうしろ」ではなく、

おんぶに抱っこではない私のような一部の女たちが実はどう思っているのか、

ということを赤裸々に書いたつもりだ。正解が知りたい人は、

次回の世間一般のデート、

マッチングアプリでは男性はどうするのが正解なのかをご覧あれ!

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