マッチングアプリを始めたきっかけ

やさぐれ期

クラブ店員をやり始めて数年が経ち、色々な出会いや遊びを経て、私は少しやさぐれ始めた。

当時好きだった男(彼女持ち)とロッカールームでキスしているのをうっかりマネージャーに目撃され、

その日の営業後ミーティングでボロクソに吊るし上げられたのを良く覚えている。

そのあと、マネージャーと

「おい、りょう!あいつが好きなのか。あいつはやめとけ。」

「でも…すぎなんですう…」

「りょう、あいつは良くないぞ」

「ううう…ずるずるずる(鼻水をすする音)」

とかいうクソみたいなやりとりをしていたのは、

当時の後輩と今でもよく話す私のクソ中のクソエピソードである。

若い方は知らないだろうが、昔お昼の伝説的番組で、ごきげんようという番組があった。

小堺さん的にいうと”なさばな”だったのである。

本当めんどくさい女だった。若さって怖い。

まあそんな諸々を経て、私は

「クラブに来る男の人って結局は皆遊び人じゃん」

と思っていた。自分が一番遊び人だったのに、である。

(ちなみにそのロッカールームの男に一度、

彼女が100%だとしたら、私のことは何%ぐらいで好き?

という質問をして、「んーーー90%かな」という笑えないぐらい

アホな回答をいただいたことがある。なさばなの極みである。)

本当に若さって怖い。

自分のこと棚に上げ選手権の静岡代表であった。

真理は真理

ただ、当時の私のその考えもあながち間違ってはいない、と言える。

全員が遊び人なわけではないけれど、

そもそも音楽があって、酒が飲めて、暗くて、出会いが前提になるような場所である。

真面目な人の割合は、

朝のスタバとか通勤電車とかに比べたらそれはやっぱり低いし、

クラブで日経新聞とか読んでる人見たことないし、

PCで株の値動き見てる人もいない。

(痴漢はあったけどね)

私はバイト先のクラブは水が合っていて大好きだったけれど、

この環境内で、今とは違うタイプの人とのバリエーションのある出会いは求められないな、

と思ったのだ。

それはある面大正解で、今でも言えることだが、

1つの環境に、極端に人間性や考え方、

能力やスペックの差がある人間たちが集まることは、まずない。

人は自らの状態が変わると、自然に元いた環境から離れるようにできているし、

逆に同じレベルの人間は集まるものだ。

はじまり

で、どうしようかなーとFacebookをいじっていた時にふと目に止まったのが、

当時出だしのマッチングアプリであった。

なるほど、これを使えば出会いを効率化できるのか?

怖いもの見たさでインストールしてみた。

実際に使ってみると、出会い系=胡散臭いというイメージはかなり払拭されていて、

私のように、恐る恐るはじめてみた人がいっぱいいるな、という印象を受けた。

比較的安全で、使いやすいアプリだった。

そこからやや猫かぶりながらも、少しずつ色んな男性に会いはじめた。

すごく魅力的な人も、完全プロフ詐欺だろ、という人もいた。

その時からこれまでで、5つ程度のマッチングアプリを渡り歩いたが、

全部を通して目測で統計を出してみると、

(いいねの総数はもはや不明なので割愛)

マッチングした人たちの総数の中で、

アプリ内でメールをやりとりしたのは50%程度、

そこからラインを交換したのは8%程度、

さらに実際に会ってみたのは5%ぐらいだ。

その中で、2回目も会おうという気になったのは、

その5%を100とした中の、3%ぐらい。

たくさんの人とカフェやレストランやバーや居酒屋ではじめましてをしてきたが、

今でも自然と思い出すほど記憶が強いのは3人だけだ。

あくまで体感だから、忘れている部分もあるとは思うが、

フットワーク軽めの私でも結構こんな感じである。

得られたもの

今のところ、結果的には

私はやっぱり長期的に付き合うほうでは、対面の出会い方の方が向いているようで、

「彼氏を作る」という面ではアプリでの成功は掴めていない。

上記の強目の3人は、どの方ともきちんとしたお付き合いではなく、

めちゃ忙しいからお互いの都合のつく時に会えたら、

というスタンスだったし、正直人間としてのレベルがめちゃくちゃ上だったので、

当時の私のような小娘に時間を割いてくれてありがとう、という思いでいっぱいある。

どの方も、現在ご自身の会社を大きくしたり全国を飛び回って活躍されているようである。

そして、その3人のみならず、

とても良かったのは、いろんなタイプの人間を見ることができたこと、

そしてメールのやり取りで大体相手の性格をつかめるようになったことだ。

タイプ分けのスピードは本当に速くなった。

メールのやり取りでの違和感を、実際に会って確かめてみてデータを取ることで、

かなり自己流ではあるが、精度が高いモノサシを持てるようになった。

正直、やりたいだけならクラブで男を捕まえた方が早いので、

やり目ではなく、とにかく面白い人や、別の環境にいる人、すごい人に会ってみたい!

と思っていた私が、相手の職種や年齢を絞りはじめ、

やがてタイプ別の傾向やあれこれを発見するのは時間の問題だった。

色々な職種の人の業界トークを聞けたのは非常に面白かった。

私が学んだノウハウはここから!→初デートの心得~待ち合わせ編

そもそもの話→マッチングアプリって何?という話

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