言わずもがな
今回は読んで字の如しである。
怖いものが大嫌いな方は以下面白い系の
記事に是非飛んでおくれ。
(怖い系と真逆のスピリチュアル系も
貼っておくわよ)
さて、私は割と生粋のビビりなのであるが、
昔から怖い話は大好きで、
小学生のころから怖い話を読みまくっていた。
学校の怪談シリーズやぬ~べ~などの
おこちゃま向けでは飽き足らず、
大人向けのガチ怖な話はないものかと
日々怖いもの欲にあふれて生活していたのである。
新耳袋
さて、怖い話にもいろいろジャンルがあることを
皆さんはご存じだろうか。
私が小学校高学年ぐらいから
中学ぐらいの時にドはまりしたのが、
『新耳袋』という実話怪談を集めた本の
シリーズであった。
実話怪談というジャンルは、
今でこそ割と浸透してきているが、
(以下残穢や鬼談百景など)
私がちびっこだった当初は今ほどメジャーとしての
位置を獲得していたわけではなかったように思う。
後にこの新耳袋はドラマ化や映画化もされてるぐらい
「売れた」わけであるが、そもそも実話怪談は、
小説とか映画のフィクションのジャンルではなく、
この本では実際に著者の木原浩勝氏と中山市朗氏が
身近な人たちの間に起こったことや、
実際の体験談をいろんな媒体で募って、
それらの取材を元に書かれている。
もちろん、人名や地名などはぼかしてあったりするが、
その場所にまつわるインパクトの強い話に関しては、
実際に名前が使われていることも多い。
このシリーズのテーマとしては、
百物語をモチーフに、
怖い話がそれぞれの巻で99話ずつ収録されている。
100話収録してしまったために
何かしらの霊障が起きることを避けると同時に、
100話目は読者自身の体験によって完とする、という
粋なハカラーイなのである。
(元ネタ以下徳井のヨギータ参照)
実話怪談の最も面白い部分は、
「オチがないのが基本」という
そりゃ実話だからねえ、
というある意味一般常識的な部分と、
あれ?でも冷静に考えると明らかに変だったよな…
とか、行方不明者や人への被害が出てしまったとか、
そういう、物語としては一番盛り上がる部分との
せめぎあいがあるところである。
釣りにも似ているかもしれない。
毎回毎回大量に釣れていたら、
だんだん飽きて、作業になってくるだろう。
全然釣れない時もあって、
でも釣りをする、という行為自体の楽しさもあり、
その上でたまに大漁で釣れたりすると、
釣りって楽しいなあー!と思うのである。
実話怪談はそういうたまに出てくる
「この話はマジでヤバいな…」という話に
背筋を冷やして、その夜眠れなくなってしまう
ぐらいのリアルさがちょうどいいのである。
2ちゃんねるオカ板
さて、次もホラー好きなら必ず通った道であろうが、
今は亡き2ちゃんねるのオカ板である。
これも実話怪談に近いが、
中には「釣り」という最後に
嘘でしたー!というネタばらしがあるひっかけや、
普通に小説として読めるフィクションものも存在する。
基本的には匿名性のある掲示板で自由にスレッドが
立てられ、その中でオカルト好きな住人たちに
「何か」起きてしまったものが相談する、
というスタイルがメインである。
オカ板の話は、ネタ性も強いが、
特にインパクトが強いものが多い。
怖さのレベルとしては、上記の殿堂入り一覧の
ものはどれもS級レベルである。
怖さは私が保証する。
オカ板の話をまとめて書籍化などもされているので、
気になった方や、サイトで読むのが苦手な方は是非。
youtube
さて、お次はYouTubeである。
チャンネルそのものが怖いコンテンツを扱っている、
というものはそこまで多くない。
が、少数精鋭であることはお墨付きな
私のおすすめを紹介する。
ゾゾゾは平均年齢高めの、サラリーマンや
会社員などの大人なクルーでガチ肝試しを
しまくるチャンネルである。
これは実話怪談と似た怖さがあって、
「ホラーエンターテイメント」と謳っている分、
何かしら起きる。
これと同じ系列でよりカジュアルな若向けのものが
オカルト部である。
この2つは怖い場所に行って、
何か起きるか検証する系の動画なので、
運営者本人が謎だったり、
怖かったりするものは以下、
怪談師ナナシロさんが紹介してくれている。
私もおすすめのYouTubeチャンネルを
紹介する回でチョコチョコ出しているから
こちらも見てくれると嬉しいわよ。
さて、次はもはやYouTubeというよりも、
ラジオと言った方が正しいが、
北野誠さんの茶屋町怪談、これである。
先ほど新耳袋の中で取り上げた、
著者の中山一郎先生も高確率で出演している。
ここでのネタ的存在は、
もっぱら最近映画化まで果たした
松原タニシの「事故物件住みます芸人」
という新しい立ち位置であろう。
昨今ではまるで総合格闘技のように、
OKOWAという怪談バトルまで開かれていて、
この松原氏も、もちろん優勝している。
そもそもは、この北野誠氏が竹内義和氏と
2009年までやっていた関西のABCラジオの
サイキック青年団という番組の納涼企画的な
立ち位置から派生して、
(リンクは正規チャンネルがなかったので
興味があったら検索を)
サイキックが放送終了しても
人気だったこの納涼企画が独り立ちして
今では人気番組となっているのである。
そしてこの茶屋町怪談の出演者たちが
なかなかの猛者ぞろいで、
その中の一人、先のOKOWAでも優勝経験のある
三木大雲住職という人がいるのであるが、
この人の怖い話もなかなかである。
怖いまま終わらせるのではなくて、
きちんと救いを求めて、成仏するように
祈る、という綺麗なしめ方をしてくれる。
映画
さて、最後に言わずもがな、
ド真ん中のど真ん中を紹介するぜよ。
まずはリングである。
リングよりも今では貞子のほうが
有名になってしまったが、
今でもこの映画はマジで怖い。
そして、この監督がリングの前作に
作ったこの女優霊というのが、
マジで別格らしい。
これは配信サイトとかには全く
出回っていないので、
もしTSUTAYAなどでレンタルできる人は
探してみるといいかもしれない。
私は近所になかなかレンタルショップが無くて
見れないのだ。ううう。
そしてこれまたもう古典になりつつあるが、
呪怨である。
他にも着信アリとか、
仄暗い水の底からとか、
あの辺まで含めるとキリがないが、
もうこれはメジャーなものだけ
上げていったわよ。
日常への浸食
怖いコンテンツがどれだけ怖いのか、
ということは、
どれだけ日常に浸食してくるか、
という物差しで測れるように思う。
見終わった後、聞き終わった後、
読み終わった後、
眠りにつく前にハンガーにかけた洋服。
少し開いている扉。
時折冷蔵庫の音に混じって聞こえる
家鳴りのような不自然な音。
目を閉じても何となく動いて見える、
瞼の奥の暗闇。
皆さんの想像力が非常に豊かになるきっかけに
なれたらこれ幸いである。
終わり!!